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天中殺とは何か

 算命学というのは数ある占いの中で、まだまだ一部の人にしか知られていないマイナーな存在だと思いますが、天中殺という言葉くらいは聞いたことがある人も多いのではないのでしょうか。

 

天中殺は、四柱推命で言うと空亡、六星占術でいうと大殺界にあたります。

勘違いしている人も居ると思いますが、空亡も天中殺も大殺界(※後述)も同じもので、12年の内の2年間、12ヶ月の内の2ヶ月、12日間の内の2日あります。

 

今回は年単位の話だけしますが、誰でも干支が一周する間、2年間は天中殺年として回って来ることになり、天中殺は六種類ありますので、人によって時期は異なります。

 

ただし、六星占術細木数子氏のオリジナルなので、大殺界だけは3年間になります。

 

細木氏が3年間とした理由にも理解できる部分はありますが、十干と十二支を順番に組合せて行って、最後に余ってしまう二支のグループが天中殺グループの種類になりますから、やはり3年というのは理論的に納得できないところがあります。

 

算命学ではあくまでも2年間です。

 

さて、この天中殺ですが、字面からかなり怖いイメージを受けて、もの凄く悪いことが起こるのではないかと思われている方がいますが、全然そんなことはありません。

 

私は午未天中殺というグループで、今までの人生で3回経験してますが、特になにか悪いことが起こったという記憶はありません。

 

では天中殺の時期はどういうものかというと、現実的な新しいことを、能動的にやっていけない時期といわれています。たとえば、新築・移転・転職・開業・結婚などです。

逆にやっても良いのは精神的なこと、勉強や修養や修行です。

 

これは12年間のうち2年間、時間と空間の不自然融合になるので、時間は流れていくけれども空間(現実)がない、という期間になるからです。

 

十干が空間で、十二支が時間です。

 

この『時間は流れるけど空間がない』という原理の説明はなかなか難しく、私も理解するのに苦労したので、何かいい例はないかと思って色々考えたところ、バーチャル・スコープがいいのではないかと思いました。(別にテレビゲームでもいいですが)

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                                                      (virtual reality)

 

バーチャル・スコープをつけて、たとえば2時間過ごすとします。

付けた人は何でも好きなことをやっていいと言われて、もしかしたらバーチャル・カジノでルーレットをやって大儲けしてるかもしれませんし、はたまたノコギリで木を切って、ログハウスを作っているかもしれません。

 

そして2時間経ってスコープを外すと、当たり前ですが、時間は確かに2時間経っています。夢中で賭けたり作業したので、お腹も空いていますし、日も暮れ始めました。目も疲れています。

 

でも目の前に、ルーレットで稼いだチップは存在しませんし、ログハウスもありません。エネルギーだけ消耗して、何も残っていないのです。

 

それが天中殺期間です。

 

じゃ、なぜ精神的なことはOKなのか。

 

再びバーチャル・スコープの例にとりますと、もしこの人が与えられた2時間を語学の学習に使ったらどうでしょうか。

スコープの映し出す映像にはAIのフランス人がいて、フランス語会話の相手になってくれたとします。2時間経って、スコープを外すと、もちろんフランス人はいませんが、頭の中にフランス語は残ってますよね。間違えて訂正された単語とか、相手が放った洒落たフレーズとか、言葉がちゃんと通じて嬉しかった気持ちなどは、しっかりとその人の中に蓄積されます。

 

精神的なことには形がないので空間がなくても大丈夫、天中殺期間でも自分の中にしっかり残ります。

 

ということは天中殺期間は、次の飛躍に向けての準備期間とも捉えられますね。

やみくもに怖がらずに、内面を豊かにする時期として有意義に過ごして下さい。

 

 

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