龍高星は外国好き
先日、調舒星のお話をしましたが、あと二つ、自分の命式にないと理解できない星があります。
その一つが龍高星です。
陽の水性、知性の星ですが、机に向かってするお勉強はあまり得意ではないかもしれま
せん。知的好奇心旺盛ですが、経験を通して学ぶ星なので、本や学校で学ぶより、とにかく体で覚えるほうが得意です。
好奇心の発露として、放浪、冒険が大好きでもあります。
この龍高星の凄さをまじまじと見せつけられた経験がありまして、少しお話させて頂きます。
中学・高校と一緒だった友人がいます。仮にA子とします。
中学の頃からエアロビクスとお菓子作りが好きで、将来は踊れる栄養士になると公言しておりました。
そして高校卒業後は短大の栄養学科に通い、エアロビクス講師の資格も取り、着々と夢に向かって邁進しておりました。そして無事栄養士の資格も取って、短大卒業後はエアロビのインストラクターとして働いていました。
その頃、私は大阪の大学を卒業して、アメリカに短期語学留学する準備をしておりました。
すると地元のA子から連絡があり、ワーホリでカナダに行くから向こうで会おうという話になりました。
(ワーホリ?カナダ?A子が!?)
A子は高校の期末試験の前に、
「Hiromiちゃん、”value”ってどんな意味だっけ?」
と言っていた子だし、(一応偏差値68の進学校です…)
海外に行きたいといった話も全く聞いたこともなく、唐突に思えたのです。
でもまぁ、面白そうだし、私が地元を離れてから全然会ってなかったので、とりあえず語学学校終了後、私はテキサスから飛行機でNYまで飛び、A子は住んでいるトロントから列車でNY入りして、Appleというユースホステルで落ち会おうという話になりました。
そして、そこから二人で2週間のアメリカ横断旅行をしました。
NY→マイアミ→ニューオリンズ→シカゴ→グランドキャニオン→ラスベガス→ロスアンゼルスを列車とレンタカーで巡る、それはそれは楽しい旅でした。
道中で、「なんでいきなりワーホリなん?」と訊いたけれど、これといった理由はないような感じでした。
私はその頃は算命学を知らなかったので不思議だったのですが、今思えば、A子の胸にある龍高星が、親の庇護下を離れて燦然と輝き出したのでしょう。
結局、A子はワーホリ期間終了後、現地の調理師養成カレッジに入学して、成績優秀で卒業し、カナダ人と結婚して子供も生まれ、今もカナダに住んでいます。
当たり前ですが、今は英語もペラペラです。
Valueって何?って言っていた子が、大したもんです。
それに根性もありました。
カナダに来てすぐは英語も分からない中、日本食レストランに職を得て、時給5ドルで1日10時間くらい働いていたのですが、全然辛そうな素振りも見せず、友達も国籍問わずいっぱい作って楽しそうにやってました。
龍高星というのはとても忍耐強い星と言われています。
目標が定まると、どんな困難があっても成し遂げるまでは弱音を吐きません。
飄々としてるので、あまり外から苦労も見えません。
ただし目標がないと、ふらふらと根無し草の放浪を続けることになります。
私はといえば、留学自体は楽しくてもっと居たかったのですが、胃袋が先にホームシックになって(カツ丼食いてぇーと叫んでました)、留学延長もせずに、旅行後はさっさと帰国しました。
私には龍高星はありません。
龍高星を持ってない人は一度海外に出ても、帰国する確率が高いです。
逆に龍高星持ち、とくに胸(中心星)にある人は、一度海外に出たら帰って来ない可能性が高いです。
おそらく、日本とは何もかも違う海外の方が、好奇心を満たしてくれて居心地が良いのだろうと思われます。
持ってない人にその感覚は理解しにくいけれど、この人は持ってそうだなーというのは何となく分かるとても個性的な星、それが龍高星です。
もしお子さんにこの星があって、海外志向だったら是非とも行かせてあげて下さい。
その方が本人は生き易いと思いますので。