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初旬の天剋地冲

先日の鑑定で思うところがあったので、今日は天剋地冲について書きます。

 

天剋地冲とは?

 

例えば本日、2022年1月29日に生まれた人の日干支は壬午になります。(ちなみに異常干支ですので、普通じゃない生き方をした方が開運します)

 

天干が壬(みずのえ・水性)、地支は午(うま)です。

 

天干を剋す十干は、土剋水なので、土性の戊か己になります。

逆に天干が剋す十干は、水剋火なので、火性の丙か丁になります。

冲とは180度反対側にある地支のことですから、子(ねずみ)になります。

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(天剋地冲の仕組み図)

 

相剋は双方向(剋す方、剋される方両方OK)なので、理論上は丙子、丁子、戊子、己子、という干支が、壬午に対しての天剋地冲になります。

 

ところが丁子、己子という干支は存在しません。子というのは陽の地支なので、陰の天干である丁と己とはペアにはなれません。

よって、丙子と戊子が天剋地冲となる干支になります。

 

天剋地冲の剋とは、剋する=鍛える、虐める、刺激を与えるなどの意味になりますから、後天運に回ってきた場合は少々(いや、かなり?)辛い運気になります。

その少々(じゃ済まないかもしれない)辛い天剋地冲が、初旬の大運に回ってきたらどうなのかが、今日のテーマです。

 

初旬の大運とは、この世におぎゃーっと誕生して、ふにゃふにゃして首も座らない得体のしれない生命体だったものが、何とか人間の形を成してきて、ようやくその人独自の人生がスタートするという最初の10年です。1歳運から10歳運までありますので、1歳から始まる人もいますが、一番遅い人でも10歳からデビューです。そんなデビューの10年に天剋地冲だとしたら…?

 

上住節子著の算命占法下巻には、

天剋地冲が初旬、二旬などの若い時に巡ると、社会や親への反発が高まります。

親から離れて非行化し、激しい生き方を通過するとその後の人生は好転し、スケールの大きな立派な人物となります。

 

なんてサラっと書いてありますが、初旬だけに注目すれば、年端も行かぬ子供がですよ、ごく普通の家庭で、真っ当な親から適切な愛情を受けて育てられていたら、社会や親への反発というのは普通は出て来ませんよね。

ということは、そういう反発心が生まれてくるような生育環境が用意されていることが多いということです。

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(『レオン』のマチルダは初旬天剋地冲っぽいな)

 

うかつにも最近になって気づいたのですが、実は私も初旬が天剋地冲大運になっていて、確かに幼少期は心休まらない家庭で育ちました。

何せ小学校5年生くらいの時にはすでに、

「結婚すれば幸せになれるって、嘘だよね」

なんて人生の真実に気づいてしまったくらいですから、どんな家庭だったかお察しください。

 

先日鑑定にいらしたお客様も、初旬が天剋地冲でしたので、サラっとお聞きしたら、詳しくは書きませんが、私の生育環境なんて比べ物にならないくらいハードな家庭環境でした。

 

でも、ですよ。

ここが算命学の摩訶不思議なところで、上の引用にも書いてある通り、その厳しい環境を乗り越えると、その後人生が好転するんです。

専門的な鑑定技術になりますので割愛しますが、初旬の天剋地冲というのは、大運天中殺の発生にも関わってきます。ということは、成功の確率も増えるということですから、辛い大運も無駄ではないということです。

実際そのお客様は、現在はお仕事も家庭も順調で、とても幸せな人生を歩まれていました。

私自身はどうかと言えば、物質的な成功は全然ですが、社畜にならなくても何とか食べていけてるというだけでずいぶん幸せですし、好きなことを仕事に出来ている面では成功ですね。

私のように幸せのハードルをグッと低く設定しておくのも、成功の秘訣です。(笑)

 

人生はいつ花開くか分かりませんので(註:鑑定すれば大体は分かりますが)、幼少期、色々な面で恵まれなかった方も、腐らずに生きていって欲しいと思います。

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