算命学鑑定 Bluebird

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早めに道を決めた方がいい人

前回、訃報に触れた西村賢太さんに付随して思うことがあったので、今日はそれについて書きます。

 

西村氏は超特殊命式なので、おそらくほとんど迷うことなく、一直線に小説の道に向かうことが出来たのだろうと推測出来ます。若いうちは肉体労働が生業だったようですが、それは飽くまで糊口をしのぐためであって、その頃からずっと小説に情熱を傾けておられました。あれこれ他のことに手を出さなかった、出せなかったことが後年の成功につながったのと思います。

 

昨今は、マルチプレーヤーがもてはやされていますが、それはどちらかというと、組織に属して働く人たち向けの発想だと思います。色々なことを器用にこなすマルチプレーヤーは、重宝がられて都合の良いように使われることはあっても、結局どの道のプロフェッショナルにもなれません。

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(どんな職種でもとりあえず10年続ければ、一目置かれるよ)

 

算命学的に見ても、一芸に専念するという姿勢が、特に大事になってくる命式の人たちが、パッと思いつくだけでも2つあるように思います。

 

まず、西村氏と同じ、主星が貫索星の人。

 

貫索星は守備本能の星です。

守り続けることに良さが出ます。

そんな人が、自分の主義主張や職業をコロコロ変えていたら、ちっとも本領発揮できません。

また、発想の転換がしにくい星です。途中で全く違う道を歩むとなったら、もの凄く時間がかかって、下手したら寿命の方が先に来てしまうかもしれません。

主星貫索星の人は、遅くとも三十二、三歳くらいまでには腹を括り、一つの道に決めた方が、後で苦労が少ないと思います。

 

もう一つは子丑天中殺の人。

子丑天中殺の人(以下子丑さん)は、初代運です。北方が欠けますから、親や上司に恵まれません。その代わりに目下には恵まれますから、早めに出世した方が、どんどん部下が増えて自分が楽になります。

それなのに、職場を転々としていたり、職業を頻繁に変えたりしていると、いつまでも自分が下っ端で、陽の目を見ることがありません。

 

ですから、会社員であれば、若い時に入社した会社で、役職が付くまで辛抱強く待ち続けるのです。そのためには、同期が100人もいる大企業より、10人くらいしかいない中小企業の方に入社した方が良いでしょう。ただし、3年に1人しか新入社員が入ってこないような零細企業だと、これまた、いつまでも自分が下っ端なので苦労します。

 

「そんな長い間、辛抱出来ない!」

という子丑さんは、もう思い切って起業するのも一つの手です。いきなり自分がトップになれます。そして軌道に乗った頃、自分の気に入った人を部下にすれば良いのです。

 

一番もったいないのは、ようやく部下が出来た時点で、力尽きて会社を辞めてしまう会社員の子丑さんです。やっとこれから楽になるという切り替えポイントで辞めてしまうなんて、これまでの苦労が水の泡。また一からやり直しです。

 

他にもまだ思いつく命式はありますが、ちょっと忙しいので今日のところはこの辺で!

 

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