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中年期の危機

midlife crisis(ミッドライフ・クライシス=中年期の危機)という言葉があります。

私がこの言葉を知ったのは約30年前、高校生の時でした。

 

当時、私はNHKラジオ第二放送の語学講座『やさしいビジネス英語』にハマっていました。

米国でのビジネス経験が豊富な杉田敏氏が、ご自身の経験を基に、アメリカの社会事情を織り交ぜながら、仕事の現場で使える英会話を教える番組でした。

(この方のお声は、低音で艶があって、とってもセクシーなんですよ~。毎回惚れ惚れしながら聴いてました)

 

(私がラジオを聴いていた頃の杉田敏さん。ご本人のTwitterアカウントより)

 

この番組は、『やさしい~』というタイトルの割には全くもって易しくなく、というかむしろ『難しいビジネス英語』にした方が適当なくらい、ハッキリ言って高校生の私にはハードルの高すぎるものでした。だけど、題材の内容が興味深いし、知らない単語ばかり出てくるのも面白くて、10年くらい欠かさず聞いていました。

 

10年経ったときに、私は大学を卒業して社会人になっていましたが、その時気づいたことがあります。

 

それは、「10年前に『やさしいビジネス英語』で題材になっていた社会事象が、今、日本で起きている!」ということです。

 

つまり、良いことも悪いことも10年遅れでアメリカの後を追っているのですね。

例えば、セクシャル・ハラスメントとか、職場の危機管理(解雇された従業員が暴力で報復するのを防ぐ対策)とか、インターンシップ制度とか、日本で言われ始める前に『やさしい~』で知ってました。

 

その中の一つとして、この『中年期の危機』(midlife crisis)があります。

これは、中年期に起こる、アイデンティティや自己肯定感の喪失を意味します。

原因としては、大体下記のようなものが挙げられます。

 

・会社での昇進や社会的立場において先が見えてしまった

・子育てが終わって張り合いがなくなってしまった

・健康問題が出てきたり、体力が落ちたことによって思うように動けなくなった

 

その結果、不安に囚われて鬱っぽくなったり、虚しさや焦燥感に襲われたりすると言われています。

 

私も中年なので、挙げられた原因をみれば、「まぁ、そうだろうなぁ」と納得しますが、実はこれ、算命学でも説明ができちゃったりするんですよ。

大運におけるMidlife Crisis

算命学には大運という大きな区切りがあって、これは生まれた年を0旬として、1才運から10才運まで人によって違いますが、10年ごとに違う運気がやってくるとされます。

 

例えば1才運の人は、1才から10才までが初旬、11才から20才までが2旬、

10才運の人は10才から19才までが初旬、20才から29才までが2旬といった具合です。

 

それで、この大運が6旬目に入ると、中央の干支が、位相法で必ず天剋地冲になります。(参考:初旬の天剋地冲

1才運の人だと51才からですが、10才運の人は60才からになりますので、人によって9年の差がありますが、全員に回って来る運気です。

 

そして中央に天剋地冲が回る10年というのは、精神が不安定になります。

今までしっかりと自分軸で生きてきた人も、何故か急に自信がなくなって、迷い始めます。

当サロンに来られる方も、この6旬目の大運に入った方が凄く多いです。

ですから、その方たちにまず私が言うのは「大丈夫ですよ、今はそういう時期なんです」という言葉です。

 

不安に駆られたまま迷走して、10年後に気づくと、とんでもない場所に辿り着いていたということがないように、ご相談に乘っています。

 

とにかく、この10年を抜ければ、また違った景色が見えてくるはずですから、慌てず騒がず冷静にご自分の人生を見つめる期間にして欲しいです。

 

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