食うに困らない鳳閣星
円安とウクライナ侵攻でじわじわと物価が上がって来ましたね。
ほぼ全てのものが値上がりしていて、スーパーへ行くと溜息が出ます。
これからもまだまだ高騰するでしょう。
おまけに北海道の天候不順で、玉ねぎの価格も3倍くらいに高騰しているので、買うのを躊躇してしまいます。悩んで結局ニュージーランド産の玉ねぎを買いましたが、やっぱり国産の方が美味しいですね。
別に高いと言っても数百円の話なので、買えないことはないのですが、安い時の値段が染みついているので買うのに抵抗があります。(だって普段は1個39円なのよ、奥さん!)
そんな中、本業のお客さんで、自宅で菜園をしてらっしゃる方に、玉ねぎ・茄子・胡瓜などを頂きました。ありがたいです、しかも無農薬でとても美味しい。
私はしょっちゅう色んな方から食べ物を頂くのですが、もしかしたら命式の北に鳳閣星を持っているせいもあるかもしれません。
鳳閣星は、食禄の星と言われ、食べることには困らないとされています。
『食うに困らない』という表現がありまして、一般的には、「お金に困らない」という意味が含まれてますが、鳳閣星に使う時には、残念ながらちょっと違います。
文字通り、貧乏であってもとりあえず食べるものには不自由しないという意味です。
2代目和泉宗章の『算命占星学入門』に面白い記述があります。
この(鳳閣星の)「食べものに不自由しない」という意味は、お金がなければないで、落ちているものを拾ってでも食べようという大胆さを持っています。
「えーっ!!」と思われるでしょうが、実は私、まさに拾ったものを食べたことあるんですよ。(ドン引き?)
といっても道に裸で落ちてるものは不衛生ですし、毒物が仕込まれている危険性もあるので、流石にそんなことはしません。
東京に住んでいた時のことなんですが、家の近くの商店街に新しくオープンした八百屋さんがありました。
そこの八百屋さんは、若いお兄ちゃんが経営していたのですが、少し傷がついただけとか、ちょっと古くなっただけの野菜を、見切り品として値引き販売したりせず、ぜんぶ廃棄してたんですね。毎日そこそこの量を捨てているので、常々もったいないなぁと思いながら、いつもは素通りしてました。
そんなある日の夜、その時無職だった私が、スーパーの帰りにその八百屋さんの前を通ると、一人の小綺麗な身なりをしたお婆さんが、野菜が沢山入ったゴミ袋を物色してました。
同じこと思ってる人がいる!と嬉しくなって、
「今日は何かいいもんありました?」
と声を掛けてみました。(←こういうところが大阪人気質)
突然声を掛けられてビックリしたようでしたが、同類とみて安心したのか、
「パックのままの綺麗な蓮根があるわよ、ミカンも持っていき」
と言ってポンと手渡してくれたんです。
「あのお兄ちゃん、見切り販売すればいいのに、もったいない」
食糧難だった時代を経験したであろうお婆さんは言いました。
「本当ですよね」
完全に同意した私は、有難く持って帰りました。
みかんも蓮根もフツーに美味しかったです。
まさに本に書いてある通り、『落ちているものを拾ってでも食べようという大胆さ』を持ってますね、私。(笑)
普通の人は恥ずかしさが勝るので、そんなことはしないと思います。
このようにお金が無いなら無いなりに、何とか食べていくことが出来るのが鳳閣星。
毎日満足に食べられない子どもが増えているという、信じられないほど貧しくなった日本で、お金持ちにはなれなくても、飢えないというだけでも鳳閣星持ちは幸せじゃないですかね。
それにしても「家計は値上げを許容している」発言の日銀黒田総裁には腹が立つ。