カーネル・サンダースの変転人生
先日、急にカーネル・サンダースについて調べたくなり、近所の図書館の蔵書を検索したら、一冊だけ該当資料があったので、早速借りて来て読みました。
それが、こちらの『ぼくのフライドチキンはおいしいよ』です。
児童書らしいのですが、小学校高学年以上向けだったので、少し物足りないところはあったものの、そこそこ読み応えはありました。(でも、校正が甘いのか、サンダース氏の時系列の年齢や西暦が間違っているところが多々あります)
全部読み終わってから、恒例の命式予想をしてみました。(この予想が結構楽しい)
私の予想は「天報星・鳳閣星と、車騎星か牽牛星はあるだろう、そして恐らく北天運(頭脳労働向き)」というものです。
まず、天報星の根拠ですが、その職業遍歴からです。
彼は12歳で家を出てから、下に挙げただけの職業を経験しました。
1.農場
2.路面電車の車掌
3鉄道会社の火夫
4.弁護士実習生
5.床屋
6.石炭荷役人
7.プルデンシャル生命保険外交員
8.フェリーボート会社経営
9.商工会議所秘書
10.アセチレン・ランプ製造
11.ミシュラン・タイヤのセールスマン
12.ガソリンスタンド経営(敷地内で食堂を始め、フライドチキンを提供し始める)
13.モーテル経営(ガソリン・スタンドと兼業)
14.レストラン経営開始
凄いですね、鉄道関係とガソリンスタンドはそれなりに長かったようですが、全然脈絡のない仕事も沢山してます。これだけの職業を転々とできるのは、天報星以外にないという推測です。
ちなみに、4の弁護士実習生は、小学校しか出てないサンダースに何故そんなことが出来たのか不思議ですが、100年も前のことですから、いろいろ規制が緩かったのかもしれません。それにアメリカって割と交渉次第で融通が利くところがあります。
ソフトバンクの孫さんも、アメリカ留学の際に、試験(SATだったかな?)の点数が足りなかったけれど、それは英語力のせいだ、英語力が付けば必ず挽回できるから、と大学側に交渉して入学を許可されたと著書に書いておられたと記憶しています。
アメリカでは押しが強い者だけが生き残る気がしますね。日本よりよっぽど弱肉強食です。
でも結局サンダース氏は、正式に資格を取る前に、法廷で依頼人と殴り合いの喧嘩したことによりクビになってます。(正確には依頼人に殴られたカーネルが椅子をふりかぶったところで止められた)
それ以前にも喧嘩が原因で鉄道会社を変ったことがあり、結構喧嘩早いところがあるし、正義感が強いので、攻撃本能の車騎星か牽牛星はあるなと思った次第です。
また北天運だと思ったのは、この本の中に「弁護士になるのはあきらめたけど、おれには頭を使う仕事の方が向いているかもしれない」との一文があったからです。
彼が弁護士実習生になる前の話ですが、他社の鉄道で事故があった時、サンダースが弁護士のまねごとをして、賠償金請求の代理人となり、負傷者のために多額の賠償金を勝ち取り、自身も2500ドルの手数料を手にしたそうです。今のお金に換算すると、2万5千ドル(日本円だと350万)くらいでしょうか。
その時の経験から弁護士を目指すことになったのでしょう。
こういう機転が利く人は明らかに北天運です。
以前、現場仕事に従事してらっしゃる方が鑑定に来られたことがありますが、その方は北天運だったので、「頭を使う仕事の方が向いてますよ」と伝えたことがあります。
すると、その方自身も、手を動かしている時より、何かを考えている時の方が楽しいと仰っていたのが印象的でした。
きっとサンダース氏もそうだったのでしょう。
法廷で喧嘩しなかったら、そのまま弁護士になっていたかもしれませんね。
でも、弁護士にはなれませんでしたが、法律の勉強をしたことが、のちの事業で大きく役立ちます。
長くなりましたので、続きは後日。
親ガチャについて
先々月、ギャンブルのことについて書いた時、色々検索していたら、Twitterでギャンブルによる借金に苦しむアカウントが沢山出て来て、興味深く見ていました。
パチンコや競馬、バイナリーオプション等々にハマって、カードローンや消費者金融でお金を借りて、それを返済するために、本業に副業と、朝から晩まで働いている人がかなりの数いました。
その中でも、特に気になったアカウントがありました。
リンク先は貼りませんが、その気になるアカウント主を仮にZさんとしましょう。
このZさんは41歳の男性で、何といいますか、ネガティブさにおいて群を抜いているのですが、生育環境も確かに劣悪で、同情に値するものがあります。
ご本人は親ガチャが最悪だったと何度も繰り返しつぶやいておられます。
どんな風かと言えば、ざっとこんな感じです。
1.両親がギャンブル依存症だった。
2.そのギャンブル脳を受け継いだせいで、自分もギャンブル依存症で借金が200万近くある
3.高校に行かせて貰えず、中卒で働かされた
4.ブサイク
5. 3と4のせいで童貞
まず、1と2について、ギャンブル依存症は遺伝するのかについてですが、私はすると思っています。
医学的な見地でも、ハマりやすい遺伝子があるという論文がいくつか発表されていますが、一番説得力あるソースは私です。
私の父はパチンコ依存症で、新築一戸建てが買えるくらいのお金をパチンコで溶かしてると、以前書きました。
私は、パチンコはやりませんが、海外ではカジノに行きますし、FXで500万くらいは溶かした経験があります。ちゃんと計算したことはないのでもっと多いかもしれませんが、500万は確実です。FXは投資でも何でもなく、投機ですからね。借金はしなかったので、それだけは救いです。
でね、それだけなら、蛙の子は蛙という話で終わるのですが、興味深いことに父親の姪も、パチンコで借金作って離婚されてるらしいのです。
それを聞いたときにですね、
「これは父方の血筋に、何かしらのギャンブル遺伝子が受け継がれてるのではないか」
と漠然と思ったわけです。私が漠然と閃くことって、大抵当たってることが多いです。素人ですから、医学的な事は分かりませんが、たとえば、ドーパミン依存の体質で、何らかの強い刺激がないと脳細胞が活性化しないなど。
父方の家系は、くも膜下出血や脳溢血などの脳系の疾患で亡くなる人が多く、日本人の死因で一番多い癌は一人もいません。さらに、父親は6人兄妹の末っ子で、兄妹もかなりの高齢ですが、認知症は1人もいません。
父親の母(私の祖母)は92歳で老衰で亡くなりましたが、頭は最後までしっかりしていたそうです。
最近、パチンコは認知症予防になるとか言われ出しているので、やはりギャンブル遺伝子を持つ人は認知症になり難いのかもしれません。その代わり、突然脳の血管が切れたりしてあの世に行く可能性が高いのかな、と思います。
それらを踏まえて、私はギャンブルに関連する何らかの遺伝子は存在し、それは他の疾患とも関係があり、確実に子孫に遺伝すると思っています。
次の、2の『高校に行かせて貰えなかった』は酷い話だと思いますね。
戦前や戦後間もなくならまだしも、現代において中卒で生きることは過酷です。
職業選択が非常に限られてしまいます。
本人に何かやりたいことや特別な才能があって、自らの意思で中卒になるのは構いません。
しかし、本人が進学を希望しているのにも関わらず、親が拒むのは虐待といっても過言ではないと思います。
正直、大学だって同じだと思います。シングルマザーで家計が苦しいとかなら理解できますが、ただ単に親が無駄遣いしまくって、進学費用を用意できず、進学を諦めさせたり、子供に奨学金などの負債を背負わせてる人を見ると、ムカムカします。
私自身が夜も寝ずに働いて大学に通ったので、そんな生活がどれだけ大変か身に染みて分かっているからそう思うのです。
4の『ブサイク』は確かに親ガチャ外れの結果ですが、これは仕方ないですよね。当たる人の方が少ないので、お金貯めて整形するしかないですね。
5は、全然関係ないです。
中卒だろうがブサイクだろうがモテる人はモテます。結婚となると、女は生まれてくる子供の容姿のことを考えるので、ブサイクは不利になりますが、付き合うだけだったら、そこまで気にしません。
それに、ある程度の年になると、生き方が顔に出るので、元々の造作はあまり関係なかったりします。
ざっとこんな感じで、このアカウント主は、親のせいで自分はこんなに不遇な人生を送っているのだと、ツラツラと恨みつらみ、親ガチャに当たった人に対しての妬み嫉みで満載なのですが、この人が一つ気づいてないことがあります。
それは、親から貰ったものは負の遺産だけではないということです。
この方、借金返済のために、製造現場や副業などで働きまくって月50万くらい稼いでいるらしいのです。稼いでもギャンブルにつぎ込んでしまうので、全然残らないそうですが、月50万って年収600万じゃないですか。現代日本においては600万は高収入です。それを肉体労働で稼いでいるわけで、40歳過ぎてそんな過酷な労働を可能する、強靭な肉体があるということです。
そして、重要なのが、それも間違いなく親から譲りうけたものであるという事実です。
確かにギャンブル依存症という親の負の遺伝子を受け継いでしまったかもしれません。
だけど、陰陽の法則で言えば、負の要素だけ持って生まれてくることはありえないのです。
もし陰(負)しかなければ、この世に生まれてくることが出来ません。
必ず、陽(正)の部分も併せて持って生まれます。
それがこの方にとっての体力・頑丈な身体だと思うのです。
ギャンブル遺伝子のみに注目して、同時に貰った健康遺伝子を無視するのは道理に合いません。
ある意味、健康な体で生まれてきたというのは、良い両親・家柄の下に生まれて不健康よりも、ずっと幸運なことで、スーパー特典を貰ったのも同然です。
人間はすでに持っているものに対しては当たり前と思いがちですが、働ける健康な肉体というのは当たり前のものではありません。
障害があって、生まれた時からずっと寝たきりという人もいますし、若くして病気で亡くなる方も沢山います。そういう人に思いを馳せることが出来ないのは、普段目にすることが少ないのと、自分の視野が狭いからです。
今この瞬間、生きている、働けてる、Twitterでボヤくことが出来ているというのは、大きな幸運が重なった結果であって、当たり前ではないのでのです。
でね、この方の生年月日が分かったので調べて観たら、天将星があるんですよ。
ということはですね、この過酷な宿命はむしろ好都合であり、必ず乗り越えられるはずなんです。
過去に拘泥しすぎて、20年以上無駄にしてきているけど、働きながら定時制高校に通って、さらに大学に進学することも出来たし、これからでも出来る。それをするだけの体力はある。
そして、この方のTwitter読んでると、決して頭は悪くないと感じます。
確かにこの人の親はクソだった。
大変だったと思う。呪いたくなる気持ちも分かる。
でも、恵まれた人ばかりに注目して、自分と比較しても不幸になるばかりなので、この恨みつらみの泥沼から抜け出して欲しいなと思っていました。
すると最近、つぶやく内容が少しづつ変化してきました。
何か気づきがあったのかな、と思います。
この方にコメントをしたことはなく、ただつぶやきを時々眺めるだけですが、不思議と気になるので、これからもTwitter巡回続けます。
親ガチャを呪う人は他にも沢山いますが、呪ったところでどうしようもないし、親はいずれ死んで、自分の人生に責任を取ってはくれないので、一刻も早く自力で前進するのが得策だと思います。
そしてその際に、人と比較する必要はないのです。
スタート地点が、他の多くの人と比べてマイナスなので、周回遅れでも仕方ないし、それで構いません。
気にせず自分なりに進んでいくと、達成感と自信がついてきて、次第にそんなことは気にならなくなります。自分のことに集中している人は、他人の事なんて気にしている暇は無いのです。
「私は、私の置かれた環境と与えられた条件の中、精いっぱい生きた。悔いはない」
死ぬときにそう思えれば、正解ではないでしょうか。
GWの鑑定はお休みします
以前にもお知らせしましたが、当鑑定士は本業が忙しくなりますので、大型連休や年末年始は営業しておりません。メールのお返事もGW明けになります。
なお、ご依頼頂いてから7~10ページほどの鑑定書を作成しますので、最短でもお申込みから2~3日お時間を頂いております。
リピーターの方は、命式や大運などの一生分の資料は初回で作成しておりますので、必要であれば、追加資料を作成するのみになります。
その場合は、日程が空いていればすぐの鑑定のご予約可能です。
なお、スケジュール調整などのこちらからのメールに、一切返信もなくフェードアウトする方がたまにいらっしゃいますが、断るなら断るで、「やっぱりやめます」の一言くらい返信してください。
何も、こちらから無理やり営業をかけて、「鑑定受けてください」とお願いした訳ではないのです。
ご自分で申し込んだのにもかかわらず、一言もなく依頼を取り下げるような方はこちらからお断りです。
無いとは思いますが、また気が変わって申し込んでも、そのような非常識な方は今後一切お引き受けしませんので悪しからず。
何卒ご理解のほどよろしくお願い致します。