算命学鑑定 Bluebird

大阪で算命学鑑定をしております

置かれた場所で咲かなかったら?

二、三年くらい前からでしょうか、めっきり化学繊維の衣類に不快感を感じるようになりました。

アウターは良いのですが、直接肌に触れるものが化繊だと気持ち悪いので、インナーは綿100%の物に順番に買い替えています。今のところ、無印良品の天竺編みのTシャツが気に入っています。

 

ネットで検索すると、どうやら年を取ると肌の潤いがなくなってくるので、繊維の刺激に敏感になるらしいということが分かりました。

 

綿製品を色々探しているうちに、そういえば昔は綿が貴重だったという話を思い出し、国内の綿栽培の歴史なども調べてみました。

その結果、日本で綿花の栽培が始まったのは500年くらい前だそうな。

(環境が合っていれば、難なく実る)

もともと綿は熱帯原産の植物なので、古来から色々試行錯誤はしたものの、日本ではなかなか量産することは出来ず、特に東北地方では難しかったようです。

 

そして現在、綿の国内自給率はどのくらいだろう?と気になって調べたら、なんと限りなく0%に近く、ほぼ100%輸入に頼っているそうです。

 

危ないですよね、この状況。

ウクライナ侵攻で、資源や食料を海外に依存するのはとても危険だということを実感しました。社会情勢の悪化で、この先、綿のシャツが手に入らなくなったどうしましょ。(裸族?)

 

それで、綿花に関しては、細々と国内でも栽培しようという試みを始めた人たちもいるようですが、やはり採算や生育の面で色々と難しい点があるようです。

 

一通り綿花栽培について調べた後、なんだか算命学に似てるなと思いました。

 

『置かれた場所で咲きなさい』

最近、置かれた場所で咲きなさいという言葉をよく聞くようになりました。

出典が分からなかったので調べたところ、ノートルダム清心女子大学理事長の渡辺和子さんという方が書かれた本のタイトルのようです。不勉強なのが申し訳ないですが、元々はマザー・テレサの言葉なのかな?

www.gentosha.co.jp

 

本は読んでないので、どんなことが書かれているのか分かりませんが、タイトルだけに言及すると、算命学的には「置かれた場所で咲きなさい」ではダメなんですよ。

 

置かれた場所次第だよね

 

自分が生まれた家庭、地域、人間関係を含む環境、就職した職場などが、たまたま自分に合っていれば、置かれた場所で人生を花開かせることは十分可能でしょう。また、最初は合わないなと思っても、努力する内に花開くこともあるのも事実です。

 

でも、どうにもこうにも全く環境が合ってないが故に、開花できないということは歴然としてあります。

 

命式で言うと、宿命中殺とか、一部の異常干支とか、戌亥・辰巳天中殺、龍高星や天恍星持ちなどです。

 

綿花の歴史を見てください。

綿花栽培は岩手県が北限だそうです。

現在ではその限界を超えた北海道で栽培しようという試みがなされているそうですが、やはり一筋縄では行かない。

そりゃそうです、基本的に綿花はインドなどの暑い地域が適正地なんですから。

 

もし、あなたが綿花の種で、落ちたところが北海道だったら、ふわふわの綿毛を茂らせることは難しいでしょう。芽を出すことすらなく腐るか、花を咲かせることが出来てもかろうじて少しの綿毛を纏うくらいのものです。

 

でもあなたは植物の種ではありません、人間です。

自分の足で移動することが出来ます。自分が難なく花を咲かせることののできる地域や国へ渡ることができます。土地の移動が難しければ、自作の温室を作ってその中で暮らすということや、花を咲かせる知恵を持った人を探すことも出来ます。

それが算命学で言うところの、自分に合った環境を作るということです。

 

そして、算命学は自然と一緒で残酷なので、合わない環境に居続けた個体を救うことはしないのですよ。

動かないのもあなたの選択。どうぞ腐るなり朽ち果てるなり好きなようになさいというスタンスなんです。

 

厳しいですよね、でもそれが算命学です。

でも、一回きりしかない人生、どうせなら綺麗な花を咲かせてみたいと思いませんか?

それには行動するしかないんです。

せっかく鑑定を受けても、何も行動しなかったら、ずっとそのままですよ。

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食うに困らない鳳閣星

円安とウクライナ侵攻でじわじわと物価が上がって来ましたね。

ほぼ全てのものが値上がりしていて、スーパーへ行くと溜息が出ます。

これからもまだまだ高騰するでしょう。

 

おまけに北海道の天候不順で、玉ねぎの価格も3倍くらいに高騰しているので、買うのを躊躇してしまいます。悩んで結局ニュージーランド産の玉ねぎを買いましたが、やっぱり国産の方が美味しいですね。

別に高いと言っても数百円の話なので、買えないことはないのですが、安い時の値段が染みついているので買うのに抵抗があります。(だって普段は1個39円なのよ、奥さん!)

 

そんな中、本業のお客さんで、自宅で菜園をしてらっしゃる方に、玉ねぎ・茄子・胡瓜などを頂きました。ありがたいです、しかも無農薬でとても美味しい。

私はしょっちゅう色んな方から食べ物を頂くのですが、もしかしたら命式の北に鳳閣星を持っているせいもあるかもしれません。

 

鳳閣星は、食禄の星と言われ、食べることには困らないとされています。

 

『食うに困らない』という表現がありまして、一般的には、「お金に困らない」という意味が含まれてますが、鳳閣星に使う時には、残念ながらちょっと違います。

文字通り、貧乏であってもとりあえず食べるものには不自由しないという意味です。

 

2代目和泉宗章の『算命占星学入門』に面白い記述があります。

この(鳳閣星の)「食べものに不自由しない」という意味は、お金がなければないで、落ちているものを拾ってでも食べようという大胆さを持っています。

 

「えーっ!!」と思われるでしょうが、実は私、まさに拾ったものを食べたことあるんですよ。(ドン引き?)

といっても道に裸で落ちてるものは不衛生ですし、毒物が仕込まれている危険性もあるので、流石にそんなことはしません。

 

東京に住んでいた時のことなんですが、家の近くの商店街に新しくオープンした八百屋さんがありました。

そこの八百屋さんは、若いお兄ちゃんが経営していたのですが、少し傷がついただけとか、ちょっと古くなっただけの野菜を、見切り品として値引き販売したりせず、ぜんぶ廃棄してたんですね。毎日そこそこの量を捨てているので、常々もったいないなぁと思いながら、いつもは素通りしてました。

 

 

そんなある日の夜、その時無職だった私が、スーパーの帰りにその八百屋さんの前を通ると、一人の小綺麗な身なりをしたお婆さんが、野菜が沢山入ったゴミ袋を物色してました。

同じこと思ってる人がいる!と嬉しくなって、

「今日は何かいいもんありました?」

と声を掛けてみました。(←こういうところが大阪人気質)

突然声を掛けられてビックリしたようでしたが、同類とみて安心したのか、

「パックのままの綺麗な蓮根があるわよ、ミカンも持っていき」

と言ってポンと手渡してくれたんです。

 

「あのお兄ちゃん、見切り販売すればいいのに、もったいない」

食糧難だった時代を経験したであろうお婆さんは言いました。

「本当ですよね」

完全に同意した私は、有難く持って帰りました。

みかんも蓮根もフツーに美味しかったです。

 

まさに本に書いてある通り、『落ちているものを拾ってでも食べようという大胆さ』を持ってますね、私。(笑)

普通の人は恥ずかしさが勝るので、そんなことはしないと思います。

 

このようにお金が無いなら無いなりに、何とか食べていくことが出来るのが鳳閣星。

 

毎日満足に食べられない子どもが増えているという、信じられないほど貧しくなった日本で、お金持ちにはなれなくても、飢えないというだけでも鳳閣星持ちは幸せじゃないですかね。

 

それにしても「家計は値上げを許容している」発言の日銀黒田総裁には腹が立つ。

 

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土生金の流れを考える

ここのところ、ようやくコロナ禍からの脱出傾向が見られ、本業の方でご新規のお客様も増えて参りました。(鑑定士Hiromiは、当サロンの他に、もう一つ事業をしております)

 

本業の方は、電話以外でお店に連絡を頂く場合は、必要な情報を入れないと送信できないメールフォームではなく、メールアドレスに自由な書式で直接送ってもらうように設定しています。ところが、面識が無いのに、名前を書かずにメールを送ってくる人がたまにいます。

(日本で『メール』と言えばEメールのことですが、英語では『郵便』になります)

何でしょう、手紙どころかメールすらあまり書かなくなって来たせいでしょうか。SNSと同じ感覚で、用件だけをぶっきらぼうに書いてくる人が増えました。

 

先週もそんなメールが来ました。

名乗らず、こちらの都合を尋ねることもなく、一方的に自分の要求だけをズラズラ書き連ねて、どことなく上から目線の言葉遣いで、予約したいとのことでした。

 

私がどう対応したかと言うと、速攻でお断りしました。

基本的に名無しメールは失礼だと思っていますので、すべて断ってます。

 

本業で何をしているかは明かしませんが、一度依頼を受けたらお付き合いが長くなる可能性の高い商売をしております。

 

それなのに、常識のない、失礼な人と関わってしまうと大変です。

この先ずっと嫌な思いをしなければなりせん。

経験上、失礼な人はずっと失礼なので、本当に精神的に消耗しますし、将来とんでもないクレーマーに変身する可能性もありますので、危険すら感じます。

自営は自衛しないと続きません。(…上手いこと言っちゃったわ)

 

それでですね、単なる愚痴を書きたかった訳ではなく、算命学に携わる身としては、このような失礼な人たちには、どの星の要素が欠けているのだろうと考えてみたのです。

 

まず、礼儀というのは陰の金性である牽牛星です。

その牽牛星が欠けているというのは、それを生み出す土性も欠けていると考えます。

(ここでの話は、命式に実際その星があるかどうかは関係ありません。親の躾、教育などで後天的にいくらでも身に付く要素です)

 

土性にも陰陽ありまして、ごく限られた範囲の人、例えば家族などに対する愛情は、陰の土性である司禄星で、もっと広い範囲での他人への愛情や思いやりなどを司るのは、陽の土性である禄存星です。

 

つまり他人への愛や思いやりがあれば、自然と礼儀が生まれてくるということです。

土生金、禄存星→牽牛星という流れですね。

 

先述のメールの件で言えば、名も名乗らない人から連絡が来たら、相手が不安に思わないだろうか、相手の都合はどうだろうという配慮があれば、名無しの上に、自分の要求だけ連ねるメールにはならないはずです。

 

さて、ここまで書いてもう一つ頭に浮かんだことがあります。

 

多目的トイレで性行為に及んだ芸人Wさんのことです。

 

あのニュースには嫌悪感を持った女性も多いと思います。

 

ただの不倫だったらそんなにダメージも大きくなかったと思いますが、何せ多目的トイレですからねぇ。女性からしたら、もう生理的に無理です。

 

セックス依存症との噂もありますが、なんにしても土性(愛情)の欠如です。

 

たとえ行きずりの関係だったとしても、相手の女性に対して、幾ばくかの愛、思いやりや配慮があったら、トイレではしないでしょう。

まるで物扱い、性欲処理機です。

だから暴露されるんですよ。粗末に扱われた恨みは深いです。

 

愛(禄存星)の無さが、礼儀(牽牛星)を欠けさせ、結果として牽牛星の別の意味でもある、名誉・名声も失いました。

復帰されたようですが、ちょっと厳しいんじゃないですかね。

 

メールの話から下世話な話になってしまいましたが、礼儀は愛から生まれるんだよ、というお話でした。

 

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