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潜水艇タイタンの悲劇

先週、私はこのニュースをずっと追っていました。

 

1912年に沈没したタイタニック号を見学する「探索ツアー」で、参加者が乗った潜水艇が行方不明になり、のちに潜水艇の残骸のみが海底で発見されました

 

ws.yahoo.co.jp

 

最初の報道では、タイタニック号見学ツアーの潜水艇が、海底に沈んだまま、なんらかのトラブルで浮上出来なくなり、酸素の残りが96時間しかない、ということでした。

 

海底から30分ごとに打撃音が聞こえる、と言った証言もあり、各国の機関が救出に向けて動いているとのことでしたが、実質、深海4000メートルに沈んだ潜水艇を引き上げる手段などなく、密室で5人もの大人がぎゅうぎゅう詰めになったまま、なすすべもなく死を待つのは地獄だなぁと思っていました。

 

ところが最新の報道によると、タイタン号が潜水を始めて2時間弱の時点で、米国海軍が、何らかの爆発音を探知していたと発表しました。

 

その時点で、海軍は乗船者の生存は絶望的と見ていたが、確証はなく、また希望を捨てないために、酸素残存量がゼロになるまでは黙っていたということ。

 

こんな国に戦争をしかけた日本ておバカさんだよね、と思いましたね。

 

それはともかくとして、率直な感想として、「即死でよかったよね」という思いと、「よくこんなナメクジみたいな形をした、ちゃっちい潜水艇に、大富豪たちが乗ったよね」という感想でした。

(3,500万円出して、これはないわー)

 

個人の事故ではなく、企業が企画するツアーでの事故は、その会社の経営者の運勢によるところが大きいので、今回の事故で亡くなった、Ocean Gate のCEO、ストックトン・ラッシュ氏の命式を調べて観ました。

(この人は冒険家なんかではない。単なる目立ちたがり屋のビジネスマン)

 

遺族によると、ラッシュ氏は冒険家だったと言われていますが、見たところ冒険家要素はないですね。冒険家を名乗るなら、せめて目立つところに龍高星の1つくらいないと。(隠れ星には1つだけある)

 

ぱっと見の命式の印象は、名誉欲が強くて、目立ちたがり屋。

そして、確かに人の話は聞かなさそうだと思いました。

 

Ocean Gate の元社員が、過去に、潜水艇脆弱性を指摘したところ、解雇されて裁判になったそうですね。

そこで忠告を聞いておけば事故は起きなかったと思いますが、人の話を聞く星が一つもないし、無くても午未天中殺なら大丈夫ですが、現実が欠ける戌亥天中殺なので、夢ばっかり追いかけて、中身が伴わない。

でも、名誉欲だけは強く、「凄いですね!」と言われたい人。

 

en.wikipedia.org

 

英語版のWikiによると、ラッシュ氏は、プリンストン大学の航空宇宙工学科を卒業してます。

プリンストン大学は名門ですし、工学科卒業ということは物理などの知識もあったとは思いますが、いかんせん、宇宙と深海では全然違います。

それに、潜水艇の設計に関わるなら、学士ではなく、最低でも修士までは取らないといけない気がします。

彼はプリンストン大学卒業後、カルフォルニア大学で修士号を取っていますが、それは工学ではなく、MBA経営学修士)です。

 

ようするに彼はエンジニアではなく、単なるビジネスマンなんですよ。

潜水艇に関しては、ど素人。

素人なら素人なりに、知識のあるプロに任せれば良かったんだけど、お金がないせいもあって、彼は自分で潜水艇を作ろうとした。

だから潜水艇の素材をカーボン・ファイバーにしちゃったり、耐圧核は真球というのが常識なのに、筒状にしてしまったり。

 

何回か潜っているそうですが、今まで何事もなかったのが奇跡。

起こるべくして起こった事故です。

 

奇しくも、今年はラッシュ氏にとって、日干支が二重の害(トラブル)

そして、中央律音の年。

律音の年は分岐点になります。

道が分かれる年に、あの世への道へ進んでしまいました。

勘違いして欲しくないのですが、律音=死ぬ、という意味ではないですよ、それは今までの生き方で、どういう結果になるかは変わってきます。

 

 

それでもね、死ぬのが本人だけならまだいいんですけど、今回は他人を巻き込んでしまっています。

 

何か、命がけの危険なアクティビティに参加しようとしている人は、徹底的にその運営会社や代表、責任者を調べつくした方がいいですよ。

 

少なくとも、私が3,500万円も出して今回のようなツアーに参加するなら、そうしますけどね。

 

pentacles.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やりたいことは前倒しで

今日は、算命学に関係ない話をします。

 

一時若干落ち着いていた円安ですが、最近、また急激な円安が進んで、昨日は1ドル141円を超えました。

 

また、単に円安なだけではなく、他所の国はインフレで平均賃金も物価も日本の倍以上になっているそうです。

米国の大戸屋では、ほっけ定食が、3,500円($25)とか…。(1ドル141円で計算)

 

アメリカの大戸屋のHPより)

(でも考えてみたら、20年前の米国でも、ファースト・フード
じゃない普通のお店でランチすると最低1,800円はした。しかも旨くない)

アメリカ人は基本魚食べないから、ほっけの仕入れが高いのもあるでしょうけど、日本と比べると凄い金額ですよね。

まあ、日本が安すぎるんでしょう。

 

留学はもちろん、海外旅行でさえ、もはや一部のお金持ちしか出来ない贅沢になってしまいました。

そんな世界情勢を見て、20代のうちに沢山海外に行っておいて良かったと、つくづく思いました。旅行くらいならともかく、留学はお金かかりますからね。

 

私がアメリカに3ヶ月の短期留学に行ったのは、2002年。

当時の為替レートは$1=120円くらいでした。

 

3ヶ月の授業料・滞在費と、その後のお楽しみアメリカ横断旅行の費用を全部入れてざっと100万円かかりました。

 

大学付属の語学学校だったので、その大学寮に学部生とルームシェアする形で暮らしました。食事は学内の食堂で取ります。

食堂は3つあるのですが、その中の一つの第3食堂は、夜食を取る学生の為に、夜10時まで開いていました。

メニューは焦げ焦げの味のしないハンバーガーとポテト、サラミとオニオンの冷めたピザの2つだけなんですけどね。

私は、夕方までしかやっていない第2食堂がお気に入りで、そこの牛肉の煮込みと、絶品のグレービーソースがかかったマッシュポテトが大好きでした。

一番大きい第1食堂は、朝食と昼食で使ってましたが、あんまり美味しくなかった。

 

…おっと、そんな話はどうでもいいのです。

 

その3つの食堂フリーパスがついて、寮費が1ヶ月800ドル(96,000円)、学費が1200ドル(144,000円)、1ヶ月合計24万。日本人はそんなに食べないから、寮費が割高でしたね。でも部屋にキッチンがないし、ド田舎だから周りに店もほとんどないし仕方がなかった。

で、総額の内訳はこんな感じ。

学費+寮費(24万×3ヶ月)=72万

アメリカ横断旅行20日間の費用20万

航空券10万

合計102万円

 

$1=80円くらいだった時代を知っているので、$1=120円でも高いと思っていましたが、現在に比べるとまだマシですよね。

学費や寮費自体も上がってるだろうから、今だったらとてもじゃないけど留学なんてできません。

 

こんな風に、何事も先延ばしにしているうちにどんどん出来ない状況になってくる可能性は十分あります。

 

短期留学から帰った後、こんなことがありました。

私は賃貸物件仲介会社で宅建事務のバイトを始めたんですが、そこの店長(独身)が、スキーが好きでかなりの腕前らしかったんです。

でも、「今は仕事が忙しくて時間が取れないから、スキーは定年退職後の楽しみに取ってる」と言っていたのを聞いて、私は「バカだなぁ」と思ったことがあります。

 

その時、店長は30代半ば、定年後は60代。

今と同じように体が動くと思ってんのかなぁと。

何か病気してそれどころじゃなくなってるかもしれないし、もしかしたら死んでるかもしれない。親の介護とか始まってるかもしれない。

 

そういうことは自分の人生に起きないと思ってるんだなぁと。

もちろん、口に出しては言いませんけどね。

 

独身男性の平均寿命は67歳らしいです。

今は定年が65歳だから、会社員だと2年しか自由にならない。

ずーっとやりたいことを我慢して働き続けて、たった2年しか楽しめない。しかも、その時に重篤な病気にでもなっていたら、いくらお金があっても何も出来ないわけです。

 

定年退職後に色々やりたいと考えていた人が、実現することなく亡くなったという話はあちこちで耳にします。

命はいつ尽きるか分かりません。

 

そう考えたたら、やりたいことを先延ばしにして生きることが、どんなにバカげたことか分かるんじゃないでしょうか。

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【続】カーネル・サンダースの変転人生

カーネル・サンダースが法律を学んだことが、のちに大きく役立ったと前回書きました。

それは、サンダースがチキンの製造方法の特許を取らなかったことにあります。

 

彼は知っていたのです。

 

特許を取っても、20年しか権利が守られないことを。

しかも、特許を取るにはレシピを全て公開しなければならない。

 

そこで彼は特許を取ることをせず、スパイスの配合をトップシークレットにして、フランチャイズ・システムで売ることにしたのです。

未だにスパイスの配合は世界でも2~3人しか知らないとか言われていますよね。

 

当初は、チキン1ピースにつき、4セントがサンダースに入ってくる契約だったそうです。

このシステムを彼は65歳から始めて、10年弱で全米に200以上のFC店舗を持つまでになりました。

そして、今度は世界展開していくわけですが、この辺は鳳閣星が爆発している感じですね。

 

鳳閣星には食禄という意味と、伝達という両方の意味がありますが、この星を完全燃焼すると、とんでもない財がもたらされると言われています。

 

彼は、自分の味を世界に伝えるという究極の伝達を成し遂げたことで、それを実現しました。

 

ということで、ここで答え合わせの命式を見てみましょう。

(予想したところは全部当たってるね)

天報星ありますね、鳳閣星・牽牛星も正解、そして北天運。

 

予想通りでした。

やっぱりね、宿命を完全燃焼している人は分かりやすいのよ。星を輝かせて生きてるから、その星の特徴が顕著に表れる。

逆に宿命から外れた生き方してる人は、命式予想が全然当たらないの。

 

さらにですね、彼の場合は配偶者の数まで宿命通り。

宿命に現れてる配偶者は2人ですが、サンダースは57歳の時に最初の妻と離婚し、60歳で再婚してます。

 

そして忘れちゃいけないのが、彼は午未天中殺だということ。

彼が自分の子供にフライドチキンの権利を譲らなかったのは正解。

譲ろうにも、一人息子は20歳で夭折してしてしまったから、継がせられなかったのだけれど。

娘は2人いて、事業を手伝ってはいましたが、結局彼は全くの他人に権利を譲渡しています。

末代運の午未天中殺の締めくくり方としては最善の選択だと思います。

 

もう見事な人生としかいいようがないですね。

 

ところで、カーネル・サンダースが65歳から起業して大成功を収めたことから、定年退職後に起業を考えてるおじさんの希望の星みたいな扱いになっていますけど…、違いますからね。

 

彼がフライドチキンを提供し始めたのは、ケンタッキー州でガソリンスタンド経営を始めた40代の頃からで、そこから何年も試行錯誤して、究極のレシピが完成したのが65歳。

『65歳で無一文から』というのは、それまで経営していたサンダース・カフェが、新しいハイウェイが建設されたことにより、車の流れが変わり、立ち行かなくなったからです。

こういうことは、どこの国でも誰の身にも起こることで、彼の経営能力がなかったわけではないし、それまでも結構成功していて、チキンも20年以上作り続けてるし、65歳で一から始めたわけではないのです。

 

そこを勘違いして、

カーネル・サンダースだって65歳から成功したんだから、俺にだって出来るはずだ」

なんて、今まで大企業でずっとサラリーマンやってたような管理職のおじさんが、退職金つぎ込んで起業しても9割上手く行きません。

 

退職後に何か事業をしたいなら、在職中に副業で商売を始めてみるとか、少なくとも10年くらい前から準備運動として、自分の力だけで何かやってみた方がいいですよ。

そこで向いてないと分かれば、起業を断念することもアリですし、そうすれば大切な老後資金の退職金を失わなくても済みます。

 

12歳から自力で生きてきた叩き上げのサンダース氏と、サラリーマンの自分を一緒にしちゃダメですよ。

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