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【続】カーネル・サンダースの変転人生

カーネル・サンダースが法律を学んだことが、のちに大きく役立ったと前回書きました。

それは、サンダースがチキンの製造方法の特許を取らなかったことにあります。

 

彼は知っていたのです。

 

特許を取っても、20年しか権利が守られないことを。

しかも、特許を取るにはレシピを全て公開しなければならない。

 

そこで彼は特許を取ることをせず、スパイスの配合をトップシークレットにして、フランチャイズ・システムで売ることにしたのです。

未だにスパイスの配合は世界でも2~3人しか知らないとか言われていますよね。

 

当初は、チキン1ピースにつき、4セントがサンダースに入ってくる契約だったそうです。

このシステムを彼は65歳から始めて、10年弱で全米に200以上のFC店舗を持つまでになりました。

そして、今度は世界展開していくわけですが、この辺は鳳閣星が爆発している感じですね。

 

鳳閣星には食禄という意味と、伝達という両方の意味がありますが、この星を完全燃焼すると、とんでもない財がもたらされると言われています。

 

彼は、自分の味を世界に伝えるという究極の伝達を成し遂げたことで、それを実現しました。

 

ということで、ここで答え合わせの命式を見てみましょう。

(予想したところは全部当たってるね)

天報星ありますね、鳳閣星・牽牛星も正解、そして北天運。

 

予想通りでした。

やっぱりね、宿命を完全燃焼している人は分かりやすいのよ。星を輝かせて生きてるから、その星の特徴が顕著に表れる。

逆に宿命から外れた生き方してる人は、命式予想が全然当たらないの。

 

さらにですね、彼の場合は配偶者の数まで宿命通り。

宿命に現れてる配偶者は2人ですが、サンダースは57歳の時に最初の妻と離婚し、60歳で再婚してます。

 

そして忘れちゃいけないのが、彼は午未天中殺だということ。

彼が自分の子供にフライドチキンの権利を譲らなかったのは正解。

譲ろうにも、一人息子は20歳で夭折してしてしまったから、継がせられなかったのだけれど。

娘は2人いて、事業を手伝ってはいましたが、結局彼は全くの他人に権利を譲渡しています。

末代運の午未天中殺の締めくくり方としては最善の選択だと思います。

 

もう見事な人生としかいいようがないですね。

 

ところで、カーネル・サンダースが65歳から起業して大成功を収めたことから、定年退職後に起業を考えてるおじさんの希望の星みたいな扱いになっていますけど…、違いますからね。

 

彼がフライドチキンを提供し始めたのは、ケンタッキー州でガソリンスタンド経営を始めた40代の頃からで、そこから何年も試行錯誤して、究極のレシピが完成したのが65歳。

『65歳で無一文から』というのは、それまで経営していたサンダース・カフェが、新しいハイウェイが建設されたことにより、車の流れが変わり、立ち行かなくなったからです。

こういうことは、どこの国でも誰の身にも起こることで、彼の経営能力がなかったわけではないし、それまでも結構成功していて、チキンも20年以上作り続けてるし、65歳で一から始めたわけではないのです。

 

そこを勘違いして、

カーネル・サンダースだって65歳から成功したんだから、俺にだって出来るはずだ」

なんて、今まで大企業でずっとサラリーマンやってたような管理職のおじさんが、退職金つぎ込んで起業しても9割上手く行きません。

 

退職後に何か事業をしたいなら、在職中に副業で商売を始めてみるとか、少なくとも10年くらい前から準備運動として、自分の力だけで何かやってみた方がいいですよ。

そこで向いてないと分かれば、起業を断念することもアリですし、そうすれば大切な老後資金の退職金を失わなくても済みます。

 

12歳から自力で生きてきた叩き上げのサンダース氏と、サラリーマンの自分を一緒にしちゃダメですよ。

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