安倍元首相暗殺事件
2022年7月8日、日本どころか世界をも揺るがす大事件が起きましたね。
私はあの日、NHKをつけっぱなしにして、台所で洗い物をしてたんです。
そこに最初の速報である、「安倍元総理、血を流して倒れる」というテロップが流れました。
「血を流して?病気だったから吐血?」
と一瞬思いましたが、吐血だったら『血を流して』という表現にはならない筈なので、
もしかして刺された??とザワザワしていると、次の速報で銃で撃たれたというような内容が流れて来ました。
しかも現場は大和西大寺だという。
本業の方で何度も訪れているし、8月にも行く予定の場所です。
日本で銃撃って、ヤクザかしら…なんて色々憶測してたのですが、結果はそういった反社組織とは全く関係ない男の仕業でした。
そして夕方、安倍さんが亡くなったというニュースが流れて、大変なショックを受けました。
コロコロと首相が変わる日本において、安倍さんは長期政権を担った方なので、算命学の命式も過去に調べたことがあります。
その時印象に残ったのは、石門天将と生月天中殺があることでした。
安倍さんは継承運の申酉天中殺だけど、生月中殺だから、家を継げない・継いではいけないと出ます。生月中殺とは家系中殺なので、本来は家系を飛び出して自分の力だけで人生を切り拓いていくと開運します。
でもお父さんの後を継いで政治家になって、大成功してますよね。
普通、二回も総理大臣にはなれません。
通常、宿命に反した道に進んでも、陰転してしまって成功は出来ない筈です。
私はこの現象を目の当たりにしながら、「算命学のセオリーと違うやん」と不思議に思っていました。
唯一、その代償として出たのが潰瘍性大腸炎なのかなとは思っていました。
最初の発症が十代の頃らしいので、これは「もう家を出ろ」というお知らせ現象としか思えません。
その後、二回に渡ってこの難病のために首相を辞任しています。
これは私の私見ですが、何かを新しく始めたり、何かの役職についてから、遺伝病以外の病気になって、辞めざるを得ない状況にまで追い込まれた場合、それは軌道修正しなさいという天からのお知らせだと思っています。
私事で恐縮ですが、私が東京で始めて就職した会社では軽度の鬱状態になって、人生で初めて心療内科に行きました。結局その会社は一年も経たずに辞めました。
その後に入社した会計事務所ではメンタルは大丈夫だったものの、頸椎を痛めてから体調が絶不調になり、これまた辞めざるを得なくなりました。
自営業を始めてから11年間は全く何もありません。
たまに腰から足にかけて痛くなりますが、それはちょっと働き過ぎの時だけ。いたって健康そのもの。
だから、私はこの道をこのまま進んでいいんだという風に受け取っています。
これから年々老化が進むので、近い将来何かしらの病気には罹るかもしれませんが、またそれは別の話です。続けられない程の状態になったら、その時は辞め時なのだろうと覚悟しています。
安倍さんの話に戻しましょう。
二回も病気の為に首相を辞めざるを得なかった。
三度目の登板を!という声も大きかったのですが、これはやめておいた方がいいというのは明らかでした。
加えて、安倍さんは66歳からの大運が日干支律音になっています。
律音というのは、基本的な意味は道が二つに分かれるということです。
転じてリセットとか再スタートというふうに解釈したりします。
つまり、安倍さんは去年から、今までと違う全く新しい人生をスタートさせるべきだったと読むことできます。
死後、WEBで公開されたエピソードには、妻の昭恵さんの店を手伝って、「居酒屋のオヤジになろうかな」とか、「映画監督をやりたい」などとも語っていたと書いてありました。
それを読んで、映画監督は意外と向いてるんじゃないかと、命式と照らし合わせて私は思いました。
表現の星である調舒星が中殺されているので、とってもマニアックな作品を作りそうですが、別に商業ベースに乗せて儲ける必要はないので、意外とイケたんじゃないかと…。
でも安倍さんは政治家を続けました。
そしてこんな悲しい最期を迎えられました。
正直、陰転していたら命までは取られなかったはずです。
でも彼は大成してしまった。
ご本人的には悲願だった憲法改正は実現しなかったので、道半ばだという思いが強かったかもしれませんが、歴代最長政権を樹立するなど、対外的に見ると大成功してしまった。
その分、その反動も大きかった。
咲くはずのない場所で、咲くはずのない大輪の花が咲いたので、無残にも摘み取られてしまった。
私にはそうとしか思えません。
結果的に算命学のセオリーは外れてなかったということになりますが、やはり算命学は残酷だという思いが一層強くなりました。
安倍元首相のご冥福をお祈りいたします。
映画『ファイト・クラブ』における石門星中殺現象
うちはJ:COMというケーブルテレビに加入していて、一番安い映画パックを契約しているのですが、たまに気になる映画がやっていると途中からでも見始めます。
映画『ファイト・クラブ』に出会ったのも、そんなきっかけでした。
中学生の頃、ブラッド・ピットのファンだったんで、ついつい見ちゃったんですよね。
最初に見たときは、主人公の『僕』(名前がないの)と、ブラピ演じるタイラーが、飛行機の隣の席に乗り合わせて、全く同じ型のカバンを持ってるというシーンからでした。
そこから最後まで見たんですが、見終わった時の感想は、
「この映画って、単なる殴り合いサークルの映画じゃなかったんだ!なかなか面白いやん」
というものでした。
ここから先は映画『ファイト・クラブ』の完全ネタバレになってしまうので、これから観ようという方は、ここで読むのはおしまいにしてください。
では続けますね。
ケーブルテレビというのは同じ映画を何回も繰り返し放映するので、私は計3回ファイト・クラブを見ました。
1回目見終わって種明かしされると、2回目はその伏線を確認する意味で見て、3回目は映画全体をもう一回味わうために見ました。
簡単にあらすじを説明しますと、主人公は大手自動車メーカーのリコール調査員として働く『僕』。高給取りのため、高級コンドミニアムに住み、おしゃれな家具に囲まれ、何不自由ない生活をしていましたが、仕事のストレスから不眠症に悩まされていました。
そんな彼の趣味は、癌や感染症の自助グループのセッションに参加すること。
病に苦しむ人の告白を聴くことで、何故か心が癒されることに気づき、参加した日はぐっすりと眠れるようになる。しかし、睾丸癌のセッションに平然と参加するマーラというイカれた女の存在のせいで、セッションに集中できなくなった彼は、再び眠れなくなる。
そんなある日、『僕』は飛行機で隣り合わたタイラーという魅力的な男と言葉を交わし、名刺を貰う。
タイラーは高級石鹸を売る営業マンだった。
それから数日経ったある日、出張から戻った『僕』が自分の住むアパートメントに着くと、自分の部屋が時限爆弾で爆破されていた。
行き場を失った『僕』は、焼け跡から降って来たタイラーの名刺の残骸に載っていた番号に電話する。
タイラーとはバーで再会し、意気投合する。
タイラーは『僕』に、自分の家に泊ってもいいが、その代わり俺を殴れと言う。
『僕』は戸惑いながら、タイラーを殴る。
それから『僕』はタイラーの住む廃墟に居候しながら、バーの駐車場で度々殴り合いをして楽しんでいた。
それに対して、段々他の客たちも興味を持って参加し始め、『ファイト・クラブ』という秘密クラブが出来ていく。
最初はただ単に秘密の地下クラブで殴り合いをする団体だったのが、タイラーの暴走によって段々とテロ組織のようになって行く…、
という話です。
種明かしすると、実はタイラーは『僕』が不眠の間に生み出したもう一人の自分で、『僕』とタイラーは同一人物なんですね。つまり二重人格。でも、それに気づくまでの『僕』は完全にタイラーの暴走に戸惑っています。
最初は単なる男くさいボクシング・クラブみたいな団体だったのに、だんだんと物騒なことをしでかす団体になっていき、狼狽する『僕』の表情が見て取れる。
私は「これって石門星中殺みたいやなぁ」と思いました。
ちなみに、どういう場合に石門星中殺になるかというのは、例えば下の図のような人が、生月天中殺(生まれた月が自分の天中殺の月)だと、黄色で囲った部分が中殺されます。
下の図の場合、石門星も牽牛星も天将星も全て中殺されている状態です。
石門星というのは仲間づくりが上手な星です。
ところが、石門星中殺の人が特定の目的のために仲間づくりをすると、自分の意図したものと違ったものになるという現象が出ます。
例えば、蕎麦打ち同好会を作ったのに、だんだん蕎麦を打たなくなって、何故か利酒の会になっていたとか。
ありそうな話ですが、とにかく目的から離れていくのが特徴です。
そうして自然消滅に至るかと思いきや、その利酒の会が全国組織になったりして、意外と成功しちゃうこともあるのですね。
でも最初に蕎麦打ち同好会を作った石門星中殺の人は、ちっとも満足できないわけです。
「蕎麦はどこ行った…?」なんて釈然としないまま、『一般社団法人利酒の会』の会長なんかに収まってしまうのですね
『ファイト・クラブ』の話に戻ると、ファイト・クラブのリーダーであるタイラーがやりたいと計画したProject Mayhem(社会騒乱計画)は着々と実行され、クラブはテロ組織化して全米に支部まで出来て、自分の目論見通りの展開なのですが、タイラーが自分だと気づいてない段階の『僕』からすると、「え、えっ?どうして、そんなことに…」と狼狽してしまうのですね。そもそも、タイラーが作った団体で、自分が作ったという事実さえ気づいてないんですけどね。
これは石門星中殺的な現象の大事(おおごと)版であって、ここまでの事態になることは、実生活ではないでしょう。
でも、石門星中殺を持つ人は、自分の思い通りの集団は作れないかもしれないということは、心の片隅にちょっと留めておいた方がいいですね。
しっかし、この映画の登場人物が全員、見事に病んでるのが、逆に清々しくていいですね。
でも、「君には全員病んでるように見えるかい?そうか、君も相当この社会に毒されてるね」というのが、この映画のメッセージの一つかなとも思います。
私的には、テロ組織化した後の話はあんまり好きじゃなくて、タイラーがバカな事やってる映画中盤までが好きなんですけどね。
二重人格というややこしい設定なので、解釈も説明も難しいんですが、ファイト・クラブを見て、石門星中殺がふと思い浮かんだので書いてみました。
長文読解と印星の関係
当サロンはOPENして1年半くらいなので、まだ統計を取れるほどの人数は鑑定出来ておりませんが、一つだけ明確なお客様の特徴があります。
それは圧倒的に印星(玉堂星・龍高星)持ちのお客様が多いということです。
何ででしょう。
鑑定士の色に似るというのはよく聞く話ですが、私には、かろうじて隠れ星(陽占命式には出てこない星)に龍高星が2つあるくらいで、表向き印星は一個もないです。
一つ考えられる要因は、ほとんどの方がブログを読んで当サロンを選んでくださっていることにある気がします。
ブログにはそんなに難しいことは書いていませんが、量的に言うと、大体1,600字前後の長さの文章が多いです。400字詰め原稿用紙に換算すると、4枚くらい。
はるか昔に通っていた大学の一般教養科目で、甘めの教授の要求するレポートが大体原稿用紙2枚(800字)くらい、ちょっと厳しい教授で3~4枚くらいだった記憶があります。
つまり結構長い。
twitterの140文字の世界しか馴染みがない層などでは、拒絶反応が出てもおかしくない文章量。
それに、twitterなどを眺めていると一つ気づくことがあります。
それは、まるで読解力が無い人が沢山いるということです。
有名人のtweetなど反応して、色々書いてあるコメントの中には、
「おいおい、どこにそんなこと書いてあるよ??」
という首を傾げるような読み方をしている人が少なくないんですねぇ。
最近は活字離れなどと言われ、WEBの文章でも、最初に「この記事は3分で読めます」などと書いてあることが多いですし、紙の本を選ぶときでも、内容ではなく、厚さで選ぶ人もいるそうです。
私の読む文章を選ぶ基準は、面白そうかそうじゃないのかだけなので、文字数を気にしたことは今まで一度もありません。
何冊も読んでいる好きな作家で、面白さがある程度保証されている本なら、むしろ分厚い方がありがたい。薄い本はすぐに読み終わっちゃいますからね。
ということは、うちに来られる方はみんな活字が好きだと言えるのではないでしょうか。
そして実際にお客様とお話していても、ブログの内容を曲解している方はほとんどいらっしゃらず、皆さん、私が言わんとすることを正しく理解されている。
お客様の中には、まるで学者のような命式を持つ方もいらっしゃって、「とても知的な命式ですね」とコメントすると、「いえいえ、学校の勉強なんか全然ダメでした」とか「高卒ですし…」と言われる方もいますが、前にも書きましたが、真の賢さと学歴は関係ありません。
ブログがきっかけで当サロンに来られるお客様で、ご自分の頭の良さを自覚されていない方は、もっと自信を持たれても良いと思いますよ。